どのジャンルにも専門家という人種が存在する。
そして一般的に、この専門家なる人間の語ることを盲信してしまう傾向にある・・・ 例えば、何度も取り上げている来栖けい氏や、犬養裕美子氏が食べ歩いた店の数が多い=この人たちの勧める店はおいしいという先入観にとらわれてはいないだろうか? 知識量や経験というものは、確かに物差しとしてはある部分有効かもしれない。 しかしながら、この知識量や経験が不要な先入観を植え付けてしまい、公正なジャッジがくだせなくなることも事実。 そして一番厄介なのが、自分の舌というものに対して絶対的な過信をもっている専門家がとても多いことである。 前にも取り上げた古川氏の知識量は半端でない。この部分に対しては敬意を表するが、コラムを読むとこの膨大な知識が、余計な先入観を古川氏に植え付けているように思えてならない。 例えば、(これは古川氏が直接取り上げている話題ではないが・・・)天然鰻は養殖鰻よりおいしいという先入観。(東京の鰻の蒲焼に関しては、私は養殖の鰻の方が好きである。)生のマグロの方が、冷凍マグロよりおいしいという先入観。(私は冷凍マグロのほうが好きである。) 前にも書いたが、「支払額が高くなれば、いい食材に当たることが多くなるので、必然的に美味しいものは高価にはなる。」という間違った先入観が古川氏のジャッジに大きく影響していることは否めないだろう。天然うなぎも、生の本マグロもふかひれもトリュフも希少なことが値段の高い理由である。決しておいしいから高いのではない。ヴィンテージワインもそうだ。 古川氏のような方の不用意な発言のお陰で、限定品とか一日何食限定という、店側の釣りにひっかかる消費者が増えることになる。 確かに、おなじジャンルでおなじ傾向の店という但し書き付きならば、たしかに高い店の方がおいしい確率はあがるかもしれないが、もしおいしくなかった場合の落胆も大きくなる。古川氏が影響力の高い有識者であるだけに、この辺りのことも少し考えていただきたいものだ・・・・ そして食べ歩き自慢の前者たちの経験が、意外と役に立たないことはこのコラムの読者の方達ならすでに周知の事実であろう。 先入観や余計な知識が、時として味覚という一番大切な感覚を鈍らせることも頭にいれておくべきではないだろうか? #
by yuukikonndou
| 2006-03-27 12:33
| グルメ
来栖けい氏のamazonのカスタマーレビューを読むと、非常に不自然な2本のレビューがあった・・・
「虹子」なる人物。 この人、来栖けいの本にしかレビューを書いていない。 しかもしつこく2本も来栖けい氏の本にレビューを載せている。 一本目は9月14日 「某女性週刊誌でこの方の記事を見て、まず、来栖けいという人のバックボーンに興味を持ち、それからこの「美食の王様」を購入しました。 フェミニンな表紙、敷居の高いお店の数々、写真も地図もないこの本... だからこそ、気に入りました。 読者サイドとしては賛否両論なのかもしれませんが、飲食に携わる自営業(和菓子屋の娘です私)の意見からしますと... おそらく、掲載されたお店の作り手の方たちは『こういう本が出てくれて嬉しい』と思っているかもしれないと思います。 華美な言葉や表現で、料理のカラー写真がたくさん並べられて、お店へのアクセスもわかりやすく掲載されているグルメ本... 確かにそれはそれで重宝なのですが「作り手の顔」が見えてこないのです。 あ...そのお店のシェフの顔写真ではありませんよ(笑) 作り手の意図を理解しようと、料理を口に運ぶ著者の姿勢が、そこはかとなく行間から垣間見ることができませんか? 来栖けいという人は、真の意味で、食を愛し、楽しんでいる人なのかもしれない...と思いました。 穿った見方かもしれませんが、反感もまた注目の印。「嫌われる」ことによって、ある意味、「好意」よりもはるかに深く意識に植え付けられているものです。 批判的なご意見の方も、嫌だ嫌だ。と思いつつ、きっと新刊が出たら、つい手を伸ばして見てしまうのではないかと思います。 買わないまでも‘どんなもんだか見てやろう!’と... その時点で、もう、来栖けいという人物が意識に棲みついてしまっているのかもしれませんね。」 2本目は9月16日 「某女性週刊誌で著者の記事を目にして、それをきっかけに「美食の王様」を購入しました。 フェミニンな表紙も、「王様」と大きく打って出たタイトルも、インパクト充分。 華美な表現も、料理の写真も、詳しいアクセス情報もないこの本...。 だからこそ!私は星5つを贈りたいと思います。 この本からは、著者の目と舌を通した「作り手の顔・佇まい・心意気」が伝わってきました。 簡潔だけど「温度」が感じられない解説とオールカラーの料理のグラビア、店内のしつらえの写真と丁寧なアクセス方法が掲載されている、これまでのグルメ本に慣れきってしまっていた私にとって、初めて出会った「鉛筆描きでデッサンされたようなグルメ本」...新鮮な衝撃を受けました。 寸分変わらぬ忠実な写真よりも、太い線、細い線、力強い線、柔らかな線で描かれたデッサンの方が温かみを感じたりはしませんか? 料理(作り手)と真剣勝負をしながらも、ひとつひとつの料理を抱きしめるように書いた文章には好感が持てます。 そこからは、著者が作り手の意図を読み取ろうと真剣に料理を口に運ぶ姿が感じられ、料理と作り手に敬意をはらった姿勢が行間からも読み取ることができます。 ブックレビューには辛口な感想が多くて少々驚きましたが、反感も注目の証。反感とは、好意以上に相手の懐の奥深くに入りこんだ感情と捉え、著者には更なる活躍を期待したいです。」 まずこの2本の投稿記事のおもしろいところは、2本投稿しようとした記事ではないところ。 amazonはレビューの記事が実際にネット上に反映されるまで時間がかかる。 一本目を投稿したところ反映されないので、何か不具合があったものと勘違いをして2本目を投稿したのです。この勇み足によって投稿した本人にはとても都合の悪いことが起きてしまったのです。ネガティブなレビューが並んでいることにあせったのでしょう。 大変な力作のこの2本に重複している部分、「女性週刊誌の記事になっている」「写真や地図がないが、実はそこがいい」「作り手(料理人)のよろこぶ本」「反感は好意以上の感情」、この四点が「虹子」なる人物の書きたかった点と考えて間違いない。反感が好意以上の感情なんて勘違いもはなはだしいが、とにかく尋常でない必死さが、文章の必要以上な美辞麗句から感じられる。 そして一本目にある「読者サイドとしては賛否両論なのかもしれませんが、飲食に携わる自営業(和菓子屋の娘です私)の意見からしますと...」と私にコメントいただいた「ひろ」なる人物の「カスタマーサポートに携わる者として私は料理人Aさんのコメントに共感しました」の、聞かれてもいない自分の職業をさりげなく明かす手法が酷似していることも大変興味深い。 読者のみなさまは、この不自然な2本のレビュー・・・・どのようにプロファイルしますか? #
by yuukikonndou
| 2006-03-22 15:46
| 来栖けい
最近はネットを使用した自演宣伝に一生懸命な方が多い・・・・
例えば自社で販売したDVDを、社長が命令して社員全員でレビューさせるらしい。 mixiというコンテンツ、2ch、amazon等、素人レビュー可能なものはすべて・・・ 2chでもそうだが、いいというコメントと悪いというコメントが半々くらいが人気のバロメーターらしい。要するに褒められているだけのレビューしかない本や映画は、大したことがないということだ。匿名でコメントする以上その人の素性はわからないわけで、素直にレビューや記事を参考にすることはおろかなことである。 本でも飲食店でもそうだが、中身に自信があるなら過剰な宣伝など必要ない。 自分の本のレビューを、自分自身で投稿するなんて本当に哀れなことだ・・・・ #
by yuukikonndou
| 2006-03-19 10:35
| グルメライター
来栖けい氏、さとなお氏をはじめ、やたら店を持ち上げるしか能のないパラサイトグルメライターがうじょうじょ存在する。
いわいる寄生虫である彼らは、読者やテレビの視聴者の為に記事を書いているのでなく、自分自身の副収入や己の自己顕示欲を満たす為に記事を書いている。それをあたかも読者の為のごとく書くのだから困ったものである。 この連中は、自分の書いたヨイショ記事がかならず店側にとっても利益になると考えている。 確かにネガティブな記事よりはマシだろう・・・・ ただしこんなケースも考えられる。 例えばある人が来栖けい氏絶賛のある店に行った。 記事では、この上ないくらいの絶賛であった。 まるごと記事を信用しないまでも、期待は膨らんだ。 全然おいしくなかった。 もう一軒来栖けい氏絶賛の店へ行く。 ひどかった。接客から何もかも・・・・ こうなると、期待した分落胆は激しくなる・・・しかも来栖けいの勧める店は駄目な店といった余計な先入観がつく。 これは彼の紹介している他の店にとっても迷惑な話でしかない。 一回きりでも自分の店に客が来るのは、来ないよりマシと考えるのは店主の大きな間違い。 得てして悪い評判は、いい評判より広まるのは早いものだ・・・・ #
by yuukikonndou
| 2006-03-18 13:54
| 来栖けい
「感動した客はきちんとその感動を店に言葉で伝えなければ、結局「その店のレベルが少しずつ下がっていく」という客にとって最悪の事態になってしまう。」
3月14日のさなメモより抜粋させていただいた・・・ 友里氏がこれまで書いてきたように、持ち上げるだけのグルメライター達や業界人の甘い言葉に勘違いをして、意味のない多店化をしたり質を落とした迷店をどれほど見てきたことか? さとなお氏がこのことをわかっていないはずはない・・・ さとなお氏が団長を務めていたジバランのコンセプトの一節を紹介しよう。 「◆店とのなれ合い評論が多い グルメ記者とレストランとの長い間に出来上がった人間関係により「褒めあい評論」「なれ合いレポート」になってしまっているものが多々あります。 ボクたちからみると「?」な味・サービスの超有名店などもいまだに褒められまくっています。一度高い評価を与えるとその後落としにくいのは、シェフと親しかったりする場合仕方がないとは思います。それが人情ですよね。でも、そのガイドを信じてポケット・マネーを握りしめて行く人に失礼ではないでしょうか。」 さとなお氏が、ネット上や自著でレストラン紹介をしている現在の立場も、間違いなくただの客ではない。むしろグルメ記者に限りなく近いだろう。言い訳のように「ジバランを辞めた」「スタンスを変えた」だの書いているが、わずか数年の間で180度立場を変えることのできる人間の言葉を誰が信用するのか?お気に入りの店との癒着を、本にしようという魂胆ミエミエのお涙頂戴無理やりエピソードつくりよりも、やらなければならないことは沢山あるだろう・・・・・せめて、本当に頑張っている店を自分の出版のネタに利用するのだけはやめてほしいものだ。 はっきり書いておく。 もし、客に褒められなければ料理の質が下がるような料理人は、料理人を辞めたほうがいい。 料理人は、自分の理想の味や料理を追求することがもっとも大切なこと・・・ プライドをもたない、人の言うことにいちいち左右され、ころころスタンスの変化する誰かさんのような料理人の作る料理がうまい訳がない。 本当にいい店の客は、黙ってリピートするもの・・・・ 自己顕示欲にまみれた講釈師の余計な講釈など耳ざわりなだけだ・・・・ #
by yuukikonndou
| 2006-03-17 13:09
| さとなお
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